英国政治家、中国の政権転覆が目標

外国勢力との共謀罪に問われた壱伝媒集団の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏の裁判が3月28日、公判54日目を迎えた。29日付香港各紙によると、共犯者であり「香港故事」のメンバーである李宇軒氏は当時、香港はデモを利用して外国政府に行動を促すが、具体的な制裁はなく、さまざまな国や組織も非難声明を発表するのみとみていた。英国保守党人権委員会のルーク・デ・プルフォード氏は討論後、香港問題は「中国共産党の打倒」によってのみ解決できると述べ、最大の敵は中国共産党だと指摘したという。李氏はそれに呼応し、これが制裁を最上位に置いている理由だったと述べた。

検察は、プルフォード氏と李氏の一連の会話記録を示し、プルフォード氏は「香港版国家安全法」の施行前に戦略を変更する必要があると考えていたことを紹介。例えば「中国共産党の打倒」を目的に今後6カ月以内に香港で悲惨な事件を起こすなど。李氏は「我々は承知しており、この役割を引き受けることを非常に喜んでいる」と応じた。李氏はプルフォード氏が中国と香港で混乱が起きることは双方に打撃となると説明した。李氏は、中国政策に関する議会間同盟(IPAC)が「非難の声明を発表する以上のことをする」ことを期待し、またデモの対応に責任のある当局者にはいかなる制裁も課さず、行動を指揮する警察幹部はSWHKの制裁リストに載せることを提案した。プルフォード氏は、中国を分断させ政権交代を促すためには世界の対中国戦略を調整する必要があり、激しい抵抗が最良の触媒であるとして引き続きデモを推進することを示唆した。

© HKP