阪神・岡田彰布監督(66)が4日のDeNA戦(京セラドーム大阪)終了後、高卒2年目の期待株左腕・門別啓人投手(19)の先発への再配置転換を明言した。「門別は先発さすよ。由宇でな」と語り、まずは5~7日のウェスタン・広島戦(由宇)で長いイニングを投げさせる予定であると説明した。
チーム事情もあり、中継ぎ陣の一員として開幕を迎えた門別だが、将来的にはチームの開幕ローテを背負って立つべき存在と嘱望される大器。岩崎―ゲラ―桐敷らの勝ちパターン継投陣の状態が良好な上に、オープン戦では低調だった中継ぎ左腕・島本も上昇気配。ブルペン運用に一定の目途が立ったため、門別を〝本職〟のスターター業へ戻す余裕ができた格好だ。
この日、報道陣の取材に応対した門別は「おそらく投げるのは日曜日(7日)。長いイニングを投げるようにと聞いています。(一軍先発ローテ陣の)誰かに何かがあったときのためにって感じです。もともと先発で投げるつもりだったのでチャンスじゃないでけど、しっかり調整してすぐに先発で結果を残せるように準備はしていたつもり。気持ちはもうできています」と力を込めた。
今季ここまでの救援登板は2試合のみだったが「一軍の空気感や、自分に必要な課題も出てきた。自分の引き出しをもっと増やしていきたい」と糧になる日々でもあったと振り返った背番号30。虎の未来のエース候補のプロ初白星が今から待ち遠しい。