復興支援で初マルシェ 氷見・速川、5月5日 まちづくり協、中山間地の集落連携

マルシェをPRする関係者=氷見市速川公民館

  ●40ブース出店料を寄付

 氷見市速川地区で5月5日、能登半島地震の復興支援を兼ねて地域の振興を図るマルシェが初めて開催される。中山間地域の複数の集落が連携する「農村型地域運営組織(農村RMO)」としての取り組みの第1弾。少子高齢化と過疎化が進む地域の魅力を見つめ直し、自然豊かな里山の地域資源を活用して魅力を発信する復興イベントして地域を盛り上げる。

 「ヒミ里山マルシェwith改良めだか即売会」と銘打ち、昨年3月に発足した速川地区まちづくり協議会の若手グループが中心となって旧速川小体育館で開催する。

 会場にはフリーマーケットを中心にハンドメイドや、ワークショップ、飲食、植物など約40ブースが出店する。メダカすくいや即売会も開かれる。キッチンカーが6~7台集まる。

 マルシェの運営費として集める出店料を全額、能登半島地震の復興支援に役立てる。

 速川地区は石川県境近い中山間地で約360世帯が暮らし、近年は少子高齢化と過疎化が進む。農林水産省の農村RMOのモデル形成地区に選ばれ、持続可能な地域づくりに向けて昨年度から取り組みを始めている。同協議会が地震からの復興と地域おこしを兼ね、地域交流イベントしてフリーマーケットを中心としたマルシェを企画した。

 同協議会は第1弾となるマルシェについて「自分の生活や地域だけではなく、地区全体のことを考えて盛り上げていきたい」としており、好評であれば持続開催も検討する。

© 株式会社北國新聞社