黒部市農業再生協議会とJAくろべは4日までに、スマートフォンから農作業のアルバイトを1日単位で申し込めるシステムを導入した。「初心者、短時間でもOK」をうたい文句に利用を促し、農繁期の人手を確保する。バイトを機に地元農業に関心を持ってもらうことで、将来の新規就農者拡大に期待する。
スマホのアプリを使い、農家側は忙しい時期の単発バイト、一定期間の求人など必要に応じて日付、期間を選び日給を示した上で登録する。求職者はアプリ上のカレンダーで希望日を選択すれば、労働条件の確認から申し込みまで一括でできる。
サラリーマンの休日の副業や若者・主婦のアルバイト、高齢者の週2、3回の運動代わりなど、幅広い利用を想定している。
市によると、国勢調査に基づく農業就業人口は2005年が1073人、10年が787人と減少している。JAでは、黒部川扇状地の肥沃(ひよく)な大地、黒部川の豊かな水を生かした黒部米をはじめ、白ネギなどブランド力の高い作物の生産を、多様な担い手の確保により維持していく。
市農業再生協議会担当者は「まずは気軽に体験して農業に関心を持ってもらいたい」と話した。