【DDT】青木真也にアドバイスのはずが… カシンが中嶋勝彦に〝流れ弾〟「簡単に闘魂を捨てすぎだ」

なぜか焚き火を囲む(左から)青木真也、藤田和之、ケンドー・カシン

〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)にアドバイスを求められた稲門(早稲田大)の先輩〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンが、とんだ流れ弾をさく裂させた。

DDT7日の東京・後楽園ホール大会での橋本千紘戦を控える青木は4日、千葉・外房の藤田和之邸を訪問した。22年12月に一騎打ちで敗れたセンダイガールズの〝怪物〟との再戦で連敗は許されないとあって、橋本と同じレスリングをバックボーンに持つ藤田とその盟友・カシンにアドバイスを求めたのだ。

到着するや2人に歓迎された青木は、早速アドバイスを求めるも藤田から「アドバイス? そんなことより練習だ!」と怒られ、砂浜ダッシュや薪割りといった原始的なトレーニングで追い込まれた。これをなんとかこなした青木が「普段やらない動きでいい練習になったよ」と声をしゃがれさせると、ついにカシンが「じゃあ、そろそろアドバイスするか…」と口を開いた。

カシンは藤田とともに起こしたたき火のそばに青木を座らせると「簡単に〝闘魂〟を捨てすぎだ。あそこはもっと頑張ってほしかった」と火に薪を追加しながら語り始める。なんのことやら…、いぶかしがる青木にカシンは「闘魂を名乗るっていうのは、そういうことじゃないんだ。そんな簡単に捨てるようじゃ…。覚悟がないのに名乗るからうまくいかなかったんだろう。せっかく〝闘魂スタイルズ〟をやりたかったのに…。こうなった以上、アメリカに行くしかないんじゃないかな」とメスを入れる。青木から「先輩、それって多分、僕じゃなくて中嶋勝彦へのアドバイスなんじゃないですか?」と指摘されると、カシンはこう続けた。

「でも、チャンスはあったのにもったいないですよね。グレート・ムタの時にアレだけ(観客が)入ったんだから。あの時にファンの気持ちをちゃんとつかんでおけば良かったんだ。今のままでは〝脱箱者〟が出かねない。だいたい、〝王者になったら最初に藤田和之を挑戦させる〟って言っていた(ジェイク)リーさんがこの間のタイトル戦で負けたのも失策だ!」

これに青木が「先輩、それはノアへのアドバイスじゃないですかね…」とメガネを光らせると、悪魔仮面は「あれ? 今日は何のアドバイスがいるんでしたっけ?」とたき火にアルミホイルで包んだサツマイモを投入する。青木が改めて橋本戦についてのアドバイスを求めると「そんなの、俺じゃなくて俗議員に聞け!」とだけ返し、藤田は終始無言でハイボールをあおっていた。

最後にカシンは「そんなことより、これから俺は藤田さんと一緒にどこでも話さえあれば出ていく所存なんです。これから藤田君とその打ち合わせなんだ。だからもう、みんな帰ってくれ!」と打ち切り。青木は途方に暮れるかと思いきや「いやー、今日は収穫が多かった!」と満足げに車に乗り込み、都心に向かって走り去った。

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