奈良のTOHOシネマズ橿原で「天外者」特別上映 4月5日限定、全国266館の映画館で

映画「天外者」ポスター

 幕末から明治維新の時代、大阪商工会議所初代会頭などを務め「大阪経済の父」と呼ばれる、五代友厚を描いた映画「天外者(てんがらもん)」が、4月5日、1日限定で全国266館の映画館で特別上映される。

 薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、商都・大阪の基礎を築いた五代。東の渋沢栄一に対し、西の五代友厚と評される功績を挙げながら、長らく歴史の表舞台から遠ざかっていた。そのような中、2013年五代友厚の“想(おも)い”と“志”を次代に伝えようと「五代友厚プロジェクト」が発足。その活動の一環として映画「天外者」が製作され、コロナ禍真っ只中の20年に全国上映。多くの支持を得た。

 今回の全国特別上映は、全国ロードショー後も、映画「天外者」を通じて「周りの評価を恐れず、目標に向かって進む姿勢」など五代の生き方や志を伝え続けようと、3年にわたり春、夏、冬と1日だけの特別上映として取り組んでいるもの。奈良でもTOHOシネマズ橿原で上映される。

 五代友厚プロジェクト代表で、映画「天外者」製作総指揮の広田稔さんは「全国の映画館に感謝したい。映画の中で、夢のある未来が欲しいだけだと放つ五代友厚。夢のある未来に私たちは何ができるかを考えたい。そのために継続して取り組んでいる。折りしも上映日は五代を演じた三浦春馬さんの誕生日。想いが三浦さんにも届けば」と話した。詳しくは映画「天外者」公式サイト参照。

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