Number_i、旧ジャニ忖度“完全消滅”で「2024年一強」感 『24時間テレビ』&『紅白』“ダブル”があり得る裏側

岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太(Number_i)(C)ピンズバNEWS

平野紫耀(27)、岸優太(28)、神宮寺勇太(26)のNumber_iの勢いが止まらない――。

配信、CDの発売、ライブ活動とアーティストで目覚ましい結果を残してきた彼らだが、ここにきて、テレビの仕事も絶好調。3月2日に音楽番組『Venue101』(NHK)で地上波初出演を果たし、同月30日の『with MUSIC』(日本テレビ系)で民放初出演。その後も4月1日放送の『CDTV』(TBS系)、4月10日放送予定の『週刊ナイナイミュージック』(フジテレビ系)と出演が続く。

広告代理店関係者は話す。

「日テレが今年1番力を入れている感がある音楽番組『with MUSIC』の、初回(4月13日)に先駆けての春の2時間SPに出演したことからも、期待度の高さがうかがえます。Number_iの3人が今夏放送の日テレ『24時間テレビ』のメインパーソナリティーに選ばれる可能性も出てきたんじゃないでしょうか」

『24時間テレビ』のメインパーソナリティーは、2003年にTOKIOが起用されて以降、2023年8月26・27日放送(第46回)のなにわ男子まで、ずっと旧ジャニーズのタレントが起用されてきた。だが、

「2023年9月に創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を事務所が認めたことで、日テレは、今年の『24時間テレビ』には旧ジャニーズを起用しづらくなっている状況にあります。

日テレでは現在も、TOKIOの『ザ!鉄腕!DASH!!』が放送中ですし、ドラマも4月期にはSixTONESの森本慎太郎さん(26)が主演ドラマ『街並み照らすヤツら』(27日スタート)、田中樹さん(28)は2番手で出る『ACMA:GAME アクマゲーム』(7日スタート)が控えていますが、さすがに『24時間テレビ』のメインパーソナリティーはないのではと……」(前同)

昨年の『24時間テレビ』が放送されたのは、ジャニー氏の加害行為を事務所が認める前だったが、すでに追及報道が盛んになっており、なにわ男子のメインパーソナリティー起用には、多くの視聴者から、“このタイミングでの起用はありえない”と批判の声が寄せられたのは記憶に新しい。

■逆風が吹いている『24時間テレビ』

また、昨年11月、日テレ系列の日本海テレビの元幹部が2014年から総額約1118万円を着服していたことが発覚。『24時間テレビ』で視聴者から集めた寄付金264万円余りも含まれていたことが明らかになった。

日本テレビは今年3月25日の定例会見で“今夏も『24時間テレビ』は放送予定”と明言しているが、着服などの不祥事もあり、SNS、ネットでは現在、“続ける意味はあるのか”といった厳しい声は絶えない。

「番組に対する風当たりも強いなか、ジャニー氏の加害を事務所が認め、ジャニーズ事務所が消滅してからまだ1年も過ぎていないこのタイミングで、今年も旧ジャニーズのタレントをメインパーソナリティーに起用するのは、現実的ではないでしょうね。タレントに罪はないですが……。

そうなると、代わりに誰を起用するか――という話になってきますが、日テレとしてはやはり数字はほしい。そして、番組は24時間やるわけで、明るく元気な人がいいですよね。そうなると、フレッシュな20代で、何より圧倒的な人気を誇るNumber_iの名前が浮上してきます。

先のTBS『CDTV』では、“辞めジャニ”である彼らが現役旧ジャニーズのTravis Japanと生絡みを見せ、忖度が消えたことを感じさせましたが、もしNumber_iを『24時間テレビ』のメインパーソナリティーに起用できたら、日テレとしても旧ジャニーズに対する“忖度”が完全に消滅したことをアピールできるでしょうね」(前出の広告代理店関係者)

Number_iの平野、岸、神宮寺の3人は、キンプリ時代の2021年8月に『24時間テレビ』のメインパーソナリティーを経験済み。勝手も分かっている。

また、岸は同時期から『DASH』の準レギュラーとしても活躍してきた。退所後は出演していないが、日テレの石澤顕社長は昨年10月の定例社長会見で、「岸さんは『鉄腕DASH』の大切なファミリーと考えており、今後ともその方針に変更はありません」と、岸の今後の出演に希望を持たせる発言をしていたこともある。社長が直々に“ファミリー”と明言した意味は大きいだろう。

■『紅白』出場はすでに確定的

前出の広告代理店関係者は続ける。

「日本テレビの『24時間テレビ』のメインパーソナリティーも、十分に可能性がありそうですが、もうひとつの国民的番組、大晦日の『NHK紅白歌合戦』出場もありうる。というか、こちらは確定的と言っても過言ではないでしょう」

アーティスト・Number_iはまさに絶好調。1月1日発表のデビュー曲『GOAT』のMVがYouTubeで約4400万再生(4月4日21時現在)を記録したり、3月6日にTOBEのサイトのみで発売された同曲のシングルCDが初週で48万枚超を売り上げるなど、凄まじい記録を残している。

「その他、平野さんは大手クライアントのCMが続々決まっていて、とにかく彼らの勢いはとんでもない。Snow Manも人気はありますが、Number_iの勢いの凄まじさは、もはや“一強”感すらあります。『紅白』は『24時間テレビ』と同様に旧ジャニーズには問題があるだけに、なおさら彼らの出場は濃厚です」(前同)

NHKはジャニー氏問題を重く受け止めたことで、2023年大晦日の『第47回NHK紅白歌合戦』に、旧ジャニーズのタレントを1979年以来44年ぶりに起用しなかった。

さらに2月14日にNHKは、春の番組改編で4月から同事務所所属タレントの出演は当面なくなると発表し、放送中だったレギュラー番組(ラジオ含む)8本は改編のタイミングで終了。明確に旧ジャニーズと距離を置いている。

「『紅白』までは8か月以上ありますが、公共放送であるNHKは、昨年に続き、旧ジャニーズには厳しい態度で臨むのではないでしょうか。

また昨年、『紅白』の視聴率が落ち込んだことも大きく影響してきそうです。昨年は、2部制になってから歴代ワーストを記録してしまった。そういう意味でも、大人気のNumber_iの出場は必至だと見られます。むしろ絶対に出て欲しいのではと。彼らが出た3月2日の『Venue101』は、通常放送回とは比にならない高視聴率で話題になっていました。『紅白』も彼ら次第ですが、すでに事実上の“内定”が出ているのではないでしょうか」(同)

ライブ、SNS、広告、テレビ……Number_iの3人が動く度に、多くの人と多額のカネが動く状況にある。真夏の国民的番組『24時間テレビ』と、暮れの国民的番組『NHK紅白歌合戦』――夏と冬のテレビ界の二大番組をNumber_iがダブルで席巻しても、なんら不思議はないーー。

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