逗子ロータリークラブ主催の「湘南青少年環境会議IN逗子2024」で中高生が思いを発表 逗子市・葉山町

生徒たちの発表を聞く参加者

逗子ロータリークラブ(横山健会長)主催の「湘南青少年環境会議IN逗子2024」が3月30日、聖和学院中学校高等学校(逗子市久木)の礼拝堂で行われた。

環境問題に対し、さまざまな取り組みを行っている中高生による活動報告とともに、環境省職員との意見交換を通じ、国の政策に反映する目的で企画された。昨年に続き2回目。

基調講演では環境省の平田清明氏が「今の子どもたちに望むこと」と題し、脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動「デコ活」の実践を呼びかけた。

活動発表には12校13組が登壇。地元逗子からは逗子開成中高、聖和学院中高が参加した。

逗子開成は、海を中心にした環境活動を行うグループ「MONA」の活動紹介を行った。昨年発足以来、磯焼け問題の調査をしたり、海岸のごみ調査のためにビーチクリーンをしたりしてきた。今後はペーパーレス化やペットボトル使用削減にも取り組んでいきたいと思いを語った。

聖和学院は、地域の防災・減災プロジェクトについて発表。一見、環境問題と関係ないようだが、水害を起こす豪雨は気温上昇が原因でもあり、二酸化炭素の抑制など、環境保護の取り組みが命を守ることにつながると主張した。

他には「海岸利用について」「未利用魚の需要の喚起についての考察」「空き家問題と都市環境」「都市部でインコが増えていること」などの説明が行われた。

発表を聞いた桐ケ谷覚市長は「しっかりした日頃の行動、活動を聞き、日本の将来は大丈夫だと思った。環境問題を自分事としてとらえ、どう行動に結びつけるかが大事。逗子市からはじまり、県さらに広域に広がっていけば、日本は変われる」と生徒たちに期待を寄せた。

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