Xで「見物してるじゃん」と批判されたが…津波警報で高架橋に避難するのは国も推奨 那覇市も「十分な高さがある。間違っていない」

 3日の津波警報発令時、那覇市の泊大橋に避難する市民の様子を伝えた本紙のX(旧ツイッター)投稿には「津波避難より津波見学」「見物してるじゃん」などと批判的なコメントが寄せられた。だが、高架橋は津波時の緊急避難場所に指定されるなど、国土交通省も活用を推奨している。海辺で警報を聞いた時の大切な避難先だ。

 本紙は4日付の紙面でも、近くにいた市民が泊大橋や豊見城市の与根高架橋に避難した様子を写真で掲載した。このうち与根高架橋は津波の緊急避難場所に指定されている。付近に高台がないことから、豊見城市が2016年に南部国道事務所と協定を結んだ。

 同市担当者は「津波は想定より早く到達する場合がある。各自で判断し、直ちに垂直避難するのは正しい行動だ」と話す。能登半島地震では地震発生1分後に津波の到達が確認されている。

 那覇市の泊大橋は避難場所に指定されてはいないが、同市の担当者は「予想された津波の高さは最大3メートル。泊大橋は十分な高さがあり、周辺状況を考慮した上で、橋の上にとどまったのではないか。命を守る行動として間違ってはいない」と語った。(社会部・勝浦大輔)

市民が避難した泊大橋の様子を報じた本紙のX投稿

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