【早出し】西川の寒河江川で「雛流し」 

願い事をしたためた紙雛を木船や笹舟に載せて寒河江川に流した=西川町間沢

 厄よけとして願い事をしたためた紙雛を川に流す伝統行事「雛流し」が4日、西川町間沢の寒河江川で行われ、子どもたちが幸せを祈願した。

 雛まつりの源流とされる行事で、地元の料亭玉貴(阿部誠社長)がお雛さま研究家の故・安部英子さんとともに1997年に始め、27年目。町内外の子どもたち約20人が参加し、和紙でできた雛人形に「お花屋さんになりたい」「暗算検定1級に受かりますように」などと書いた。2月から来店した人々が記入した紙雛も合わせた計約3千体を笹舟と約90センチの木舟に載せると、水面にそっと放して手を合わせていた。

 西川小6年前田結彩(ゆあ)さん(11)は「みんなが平和に楽しく過ごせるように願いを込めた。かないますように」と話していた。

© 株式会社山形新聞社