京都府宇治市伊勢田町の府南部総合地方卸売市場でこのほど、一般向けに市場を開放する催しが開かれた。競りの模擬体験や農産物の販売会などがあり、大勢の人たちでにぎわった。
地元住民に親しんでもらえる機会にしようと、市場を運営する京都総合食品センターが毎年春と秋に開催している。人気のイベントで、開場前には数百人以上が列を作った。
競りの体験では、イチゴや山城産のタケノコなどが入った野菜の詰め合わせや、コチョウランの鉢などが登場した。競り人の「おいしいよ」といった威勢のいいかけ声が響く中、来場者が次々と挙手して価格を伝えて、目当ての品を競り落としていった。落札が決まるとガッツポーズをする人もおり、会場は盛り上がりを見せた。
全国から仕入れた農産物や、京都府久御山町産のホウレンソウやコマツナの販売もあった。来場者はお気に入りの野菜や果物を探して、袋がいっぱいになるまで買い物を楽しんでいた。