「岩手グリーン電気」で車製造 金ケ崎・トヨタ東日本岩手工場

岩手グリーン電気供給開始のセレモニーを行う(左から)中里裕美局長、梅原武理事長、三浦徹也室長

 金ケ崎町のトヨタ自動車東日本(石川洋之社長)岩手工場に対し、岩手県企業局の早池峰発電所(水力)から電力供給が始まり、3日に盛岡市内で開始式が行われた。「岩手グリーン電気」として、新型レクサスなどの自動車製造に活用する。脱炭素化を進め、欧州市場での競争力強化につなげる。

 開始式には、同社を中心に組織した一般社団法人東北自動車産業グリーンエネルギー普及協会(TAGA)の梅原武理事長、企業局の中里裕美局長、協力会社に当たる東北電力の三浦徹也グリーンエネルギー事業室長らが出席した。

 花巻市にある同発電所の最大出力は1400キロワットで、年間発電量は約7400メガワット時。一般家庭2500世帯の1年分に相当する。TAGAが全量購入し、東北電力ネットワークを通じて、レクサス新シリーズの「LBX」や「ヤリス」など計4車種を生産する同工場、自動車関連企業で電力を使う。

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