勝みなみ終盤イーグルで上位に ピンチに妙技も披露

「69」で上位に迫った勝みなみ(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 2日目(4日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6804yd(パー72)

16位から出た勝みなみは1イーグル4バーディ、3ボギーの「69」でプレー。風の穏やかな午前中にトップスタートから3つ伸ばし、通算3アンダーでホールアウトした。54ホール終了時点で上位8人に絞られるマッチプレー進出の可能性を広げ、3日目のラウンドを迎える。

初日を終えて「グリーンに置けるようになったらアンダーで回れると思う」との予測通り、パーオン率を44%(8/18)から72%(13/18)に上げるとスコアも伸びた。「最初の方はショットが良くて、そのイメージのまま18ホール行けた感じがある」。前半4番までに2バーディを先行。10番までに2ボギーをたたいたが、2mにつけた12番のバーディから再び流れを引き寄せた。

前半の好感触をナイスラウンドにつなげた(撮影/田辺安啓(JJ))

16番(パー5)では2オン狙いの2打目をグリーン手前のガードバンカーに落としたが、残り25ydの3打目を直接カップに沈めてイーグルを奪取。「ラッキーイーグル。3打目勝負でいいと思っていたので、カバーできて良かった」と終盤にこの日のハイライトを作り、キャディと笑顔でハイタッチを交わした。

11番ではパターの先端を使ってパット(撮影/田辺安啓(JJ))

加速をつける前の11番では、ショートゲームで“妙技”を見せた。2打目はグリーン周りのエッジとラフの間に止まり、パターで素振りをすると後方のラフにヘッドが「引っ掛かる」状況だった。勝はフェースを自分に向けてヘッドを縦に構え、先端でボールをコツンと当ててストローク。約5ydからピン手前50cmに寄せてパーセーブに成功し、「試合では初めてだったけど、練習では打ったことがあったので」。不測の事態への備えが生きた。

わずか8人のマッチプレー戦へ進出なるか(撮影/田辺安啓(JJ))

36ホール終了時点で65位タイまでの予選カットを上位でクリアし、3日目はマッチプレーに進出できる8枠を争う。「あしたはもっと伸ばせるように、できることをしっかりと。切り替えて臨みたい」。狭き門の突破に向けて、気を引き締めた。

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