グラス・ルイス、ゴールドマン会長とCEOの職務分離を提言

Ross Kerber Saeed Azhar

[4日 ロイター] - 議決権行使助言会社グラス・ルイスは4日、ゴールドマン・サックスの株主に対して、現在デービッド・ソロモン氏が兼任している最高経営責任者(CEO)と会長の分離を求めるよう提言した。

インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシズ(ISS)もゴールドマンのCEOと会長の職務を分けるよう勧告しており、議決権行使助言大手2社が足並みをそろえた形だ。

グラス・ルイスは、独立的な会長がいることは「1人が取締役会と経営執行チーム双方のトップになるよりも常に好ましい」と述べ、昨年に続いて分離を支持した。

これに対してゴールドマンは総会議案書で、CEOと会長の分離案に賛成しないよう株主に訴えている。さらに広報担当者は、同社の企業統治検討委員会は、強力な筆頭社外取締役と、会長とCEOの役割一体化を加えることが最も効率的だとの考えを明確にしていると説明した。

グラス・ルイスは、ゴールドマン経営幹部の報酬案についても株主に反対するよう促した。業績と報酬の関係性が崩れ続けている点を理由に挙げ、上位3人の報酬が昨年平均で24%近く増加したのに、利益は24%減少したと指摘した。

ゴールドマンは4月24日に株主総会を開く。

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