原子力規制委員会 東京電力福島第1原発視察 災害への対応策を確認

 原子力規制委員会の石渡明委員らは4日、東京電力福島第1原発を訪れた。日本海溝津波に備えた防潮堤や共用プール背後斜面の掘り下げ工事予定地を視察し、災害への対応策を確認した。

 石渡委員らは防潮堤を歩いたり、地滑りの危険がある地層の状況を確認したりした。土砂崩れなどによる核燃料保管施設への土砂流入の危険があるとされる施設付近の斜面の工事予定地も視察し、東電社員と意見交換した。2022(令和4)年の視察時に不備を指摘したタンクエリアの地震計の設置状況も確認した。

 視察後、石渡委員は報道陣に対し「自然災害への対策はリスクを減らす上で有効だ。現時点で対応が取られていると確認できた」と述べた。

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