Yoshifumi Takemoto
［東京 ５日 ロイター］ - 鈴木俊一財務相は５日の閣議後会見で、夏から秋にも追加利上げの可能性を示唆した植田和男日銀総裁の朝日新聞のインタビューでの発言について、「金融政策は、タイミング含め日銀にお任せしているのでコメントする立場にない」と述べた。
為替は経済の基礎的条件（ファンダメンタルズ）に沿って安定的に推移するのが望ましく、過度な動きは望ましくないとし、「あらゆるオプションを排除しない従来のスタンスに変更はない」と述べた。
今夏策定する骨太方針に向けた財政制度審議会の議論に関し「今後物価と賃金の好循環を目指すなかで、金利動向を含め日本の経済環境が転換点を迎えつつあると認識している」とし、財政審の委員には財政の持続可能性に対する市場の信認をどう確保するか、大所高所からの議論を期待すると述べた。
