2児専業主婦の人生ガラリ、愛車発信でフォロワー爆増 水着にも挑戦「体型維持を頑張らなきゃ」

デリカD:5をこよなく愛する2児のママ、みちゃんは人気インフルエンサーだ【写真:ENCOUNT編集部】

「全く想像していませんでした」今やフォロワー計8万人超の人気インフルエンサーに

2児の子育てに追われていたママが果たした運命の出合い。ファミリーカー志向で手に入れた三菱デリカの“沼”にハマった。「特に趣味もなかった専業主婦」の人生がガラリ一変。SNSでカーライフやアクティビティーを発信するうちに、計8万人超のフォロワーを抱える人気インフルエンサーになったのだ。家族の応援を受け、デリカ愛を貫く、みちゃんの素顔に迫った。(取材・文=吉原知也)

「本当に人生が変わりました。2、3年前の自分に、『今、私はこうなっているんだよ』と言っても信じてもらえないと思います。全く想像していませんでした」

みちゃんは、すっかりクルマ業界の人気者になった実感についてこう語る。32歳。今春に小学1年になった長男、年中の長女、同い年の夫の4人仲良し家族で暮らしている。

三菱パジェロやシボレー・アストロに乗っていた両親の影響を受け、クルマ好きに育った。いわゆる箱型の車種が好きで、人生で初めて買ったのは、結婚後に手に入れた日産ラシーン。当初はパジェロか(ランドクルーザー)プラドを考えていたが、ラシーン専門店に行ったところ「ひと目ぼれ」で即決したという。

2020年に購入したのが、デリカD:5だ。どのように“マッチング”したのだろうか。

「2人目が生まれて、チャイルドシートなどを載せるためにより多くの容量が欲しくなって、ミニバンならスライドドアがあっていいなと選択肢を広げるようになりました。日産、ホンダ、トヨタと全部見たのですが、主人と私はスノーボードが好きで、『じゃあデリカだね。アクティブな感じがいいね。自分たちのイメージに合うね』と意見が合致しました。それで買うことに決めたんです」。走行性能や外観を含めてアウトドア仕様のデリカがまさにぴったりだった。

普段乗りのファミリーカーのつもりが、気が付いたらドハマり。趣味もどんどん増えた。「家事育児をする毎日だったのに デリカ女子になったおかげで 仕事、付き合い、スキル、見た目…180度くらい良い方向に変わった」と自身でXにつづったように、まさに人生が一変した。

インスタグラムで「デリカ」と検索していくうちに、カスタムに熱を入れるオーナーたちの存在を知った。面白そうだと興味を持ち、浜名湖で行われたオフ会に夫婦で参加。「実際に見る方が何倍もかっこよくて、じゃあ自分もカスタムしていじってみようかなと思うようになりました」。購入した年に参加したこのオフ会をきっかけに、加速度的にデリカにのめり込んだ。

テーマは「他人と被らない」だ。アイガーグレーの純正色は、夫と中古店を探し回って見つけた。全体的に渋い感じ、オールドアメリカンの雰囲気でまとめている。

「主婦なので倹約しています」と、なるべく安くパーツを探し、自分でできるものは自分で取り付けている。既製品の10分の1の値段のパーツを取り寄せるなど、家計を考えて無理しないカスタムを心がけている。さらには、給油口の部分にはベティー・ブープ、熱烈に応援しているプロ野球・千葉ロッテマリーンズのキャップや藤原恭大のグッズもワンポイントで飾り付け。多趣味を広げている自身の世界観を、愛車に散りばめている。

横のつながりを大事にするウエルカムな姿勢のデリカ友達もたくさん増えた。カーイベントにゲストで参加した際には、カスタムオーナーたちが差し入れを届けに来てくれるなど、仲間との交流も楽しんでいる。

子どもたちから「『ママかわいいね』と言ってもらえてうれしいです」

SNSのフォロワーが爆増。注目の1台になったが、どこに行くにもデリカに乗っている。「スーパーに行ったり、子どもとお出かけをしたり、ずっと乗り回しています。(千葉ロッテの本拠地)ZOZOマリンスタジアムに応援に行く時はマリンの駐車場に止めています。この間、選手の方にサインをもらいに行ったら、『デリカとすれ違ったよ』と言われました(笑)」とこぼれ話を教えてくれた。

子どもたちもママを応援してくれている。「娘は私のまねをしてみたり、息子はおもちゃのカメラで撮ってくれたり、『ママかわいいね』と言ってもらえてうれしいです」。それに大きいのは夫の存在だ。「カスタムについて、主人が自由にやらせてくれています。唯一の条件は『(立体駐車場に入れることのできる)車高2.1メートルは守ってね』ということです。『センスは間違いないと思っているから好きにやってもらっていいよ』と言ってもらえています」。夫の理解に感謝を示す。

家族の思い出を作り、仲間たちと一緒にカスタムを追求し、楽しく過ごしているカーライフ。東京オートサロン2023では、三菱自動車のトークショーへの出演が実現し、大きな夢がかなった。

デリカを推すポイントを語ればキリがない。「どこにでも行ける。そこに大きな魅力があります。雪山でもキャンプ場の悪路でも運転に心配ありません。子どもを乗せても荷物をたくさん詰めます。本当に素晴らしいクルマです。それに、デリカのイベントに参加していると、『みちゃんさんを見ていたら欲しくなりました、買いました』と声をかけてくださる方がいらっしゃいます。もっと多くの方にデリカに興味を持っていただけたらと思います」と、純粋な思いを語る。

これからも多趣味の世界観とデリカのよさをさらにミックスさせ、より楽しい発信を展開していくことを考えている。「デリカと一緒に、野球もキャンプもスキー・スノボも海も旅行も楽しんでいるので、皆さんにも楽しさを届けたいです。水着ショットにも挑戦していますが、体型維持を頑張らなきゃと自分磨きのいいモチベーションになるんです」。最高の笑顔を見せてくれた。

「ひとことで言うと、家族ですね」。そんな人生のパートナーと共に、これからもとびっきりの思い出を刻んでいくつもりだ。吉原知也

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