クマ対策のAIカメラ設置進む 花巻市、3月下旬に5台

花巻市内への設置が進む自動撮影カメラ。クマの出没を自動で知らせる

 花巻市は、クマ対策として人工知能(AI)カメラの設置を進めている。山から市街地につながる川沿いに少なくとも30台を設置する予定。カメラが出没を自動で知らせる仕組みで、市街地への侵入や人身被害を防ぐ効果が期待される。

 カメラは縦15センチ、横12センチ。熱感知センサーで動くものを自動撮影し、AIが画像を解析。クマと判断すると、市担当者にメールで撮影日時と画像が送られる。連絡を受けた警察官や猟友会が現場に出向き、追い払うなど対応する。

 クマの移動経路とみられる豊沢川と支流の河川付近を監視する。3月下旬に5台を設置し、残りも順次進める。必要に応じて台数増も検討する。

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