「十華会」講師と会員の絵画並ぶ 四日市で作品展、創設者追悼コーナーも 三重

【個性豊かな作品が並ぶ会場=四日市市安島の市文化会館で】

 【四日市】絵画愛好家で組織する十華会(大矢知徳昌代表)は4日、三重県四日市市安島の市文化会館で第12回「十華会絵画展」を開いた。ヴェロン會会員・柳瀬雅夫さん(53)、白日会会員・山内大介さん(42)の講師2人と会員7人の油彩、水彩画約60点を展示している。7日まで。

 赤々と燃えるまきストーブのある室内と、ガラス戸越しの降りしきる雪とを対比させた「山小屋・冬」、名古屋市ノリタケの森の風景「レンガ造りのある小径」、質感豊かに描いた「洋梨」、自画像デッサン「WATASI」など、見応えのある作品が来館者らの目を楽しませている。

 洋画家の故石垣定哉氏の作品8点を展示した追悼コーナーを設置している。氏は23年前に同会を創設し、講師を務めてきた。

 会員らは講師2人の指導の下、月2回、同市下之宮町のあさけプラザで創作活動に励んでいる。講師らは「一人一人の絵に表情が出てきた。楽しみながら描いたことが伝わってくる」と講評していた。

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