駅前「乙供市日」にぎわう 新事業、滑り出し上々/東北町

乙供駅前で開催された「乙供市日」

 東北町は1日、青い森鉄道乙供駅、上北町駅周辺の公共スペースを町内事業者などに無料で貸し出す「駅前にぎわいパートナー事業」をスタートさせた。初日は乙供駅前で朝市形式のイベントが行われ、多くの買い物客でにぎわった。

 町内のにぎわい創出に向けた取り組みの一環。事前に「駅前にぎわいパートナー」に登録した町民や町内の事業者、団体がイベントなどに利用できる。町商工観光課が窓口となり、使用や情報発信の支援も行う。

 事業初日の同日は、乙供駅前で「乙供市日」が開かれた。オープニングセレモニーで長久保耕治町長は「駅前にもう一度輝きを取り戻したい。お店を出す側としてもお客さんとしても、駅前をみんなで盛り上げていきましょう」とあいさつ。関係者がテープカットで祝った。

 市には同町や八戸市、三戸町などから8店舗が出店。周辺住民や駅、バス利用者ら多くの町民が訪れ、珍味や花などを買い求めた。「乙供市日」代表責任者の杉山義春さん(72)は「駐車スペースが広く取れて、バスや電車も通っているのでお客さんが来やすい。お客さんや商店の人の気楽な交流の場になってほしい」と話した。市は今後も、元日を除き毎月1、11、21日に乙供駅前で開かれる。

 事業についての問い合わせは町商工観光課=電話0176(56)3111=へ。【全文】

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