台湾東部沖を震源とする3日の地震を受け、岩手県内で支援の動きが出ている。大船渡市の店舗で募金が始まり、奥州市の団体や盛岡市も義援金を募る方向。東日本大震災で日本に多額の善意を寄せた台湾は、本県との結びつきも強く「恩返しする番」と思いを寄せる。
大船渡市のキャッセン大船渡は4日、物販や飲食店など30店舗に募金箱を設置した。「台湾東部沖地震緊急支援募金」と銘打ち、来店客らに協力を呼びかけている。
奥州市国際交流協会(佐藤剛会長)は5日から、同市水沢の水沢地域交流館アスピアに募金箱を置く。中国語教室の講師を台湾人がボランティアで務めるなどつながりがある。
盛岡市の内舘茂市長は4日の定例記者会見で、大きな被害が出ている友好都市・花蓮市について「最大限支援する」と述べた。8日以降、本庁舎5階の地域福祉課で市民からの義援金受け付けを開始する。寄せられた善意は日赤を通じて台湾に届けられる予定。交流のある盛岡山車推進会や消防団、職員からも義援金を募る。