「今季こそはポイントを」角田裕毅が自身3度目の日本GPへ自信! 専門メディアは「最高の状態で臨む」と報道

今週末に開催されるF1第4戦の日本グランプリを前に、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅が母国レースに向けての意気込み等を語っている。

2週間前のオーストラリアGPでは、予選で2戦連続となるQ3進出を果たして今季最高の8番手グリッドにつけ、決勝では安定したレース運びでポジションをキープし、最終的に7位まで順位を上げて今季初ポイント獲得を果たすという充実の週末を過ごした角田。F1キャリアでは初の鈴鹿サーキットでの入賞に向け、大きな勢いを得ることに成功した。

チーム公式サイトを通して彼は、「みなさん、こんにちは。日本GPのプレビューをお届けするユウキです」と茶目っ気を発揮した後、「まずは、とても興奮しています。なぜなら、これが僕のホームグランプリだからです」と語り、続けて鈴鹿の印象や母国GPでのポイント獲得に対する熱意を以下のように明かしている。

「このサーキットはとても高速であり、同時に非常にリスキーです。コース外に出ると壁に当たってしまうので、少し恐怖も感じますが、間違いなく僕のお気に入りのコースです。決して、飽きることがありません。昨季はQ3に進めたので、とても良かったです。目標を達成できました」

「しかし、ここでの過去2戦ではまだポイントを獲得できていないので、今季こそはと願っています。今のところ、流れは良い感じですが、レースごとにリセットして集中していくつもりです。全力を尽くすとともに、自信を持っています。そして日本のファンの前で、コースに出ることが待ちきれません!」

また記者会見では、母国のファンの存在について「それは、とても特別なことです。(過去の日本GPでは)僕のガレージの前には、たくさんのファンがいました。ここに戻ってきて良かったです。とても調子が良いので、彼らの前で良いレースができればいいなと思っています」と語った(フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』より)。
今週末のフリー走行1回目では、スーパーフォーミュラ参戦中の岩佐歩夢がダニエル・リカルドに代わって「VCARB01を駆ることになるが、角田は未来の日本人F1ドライバーについても、以下のように言及している。
「僕が将来の世代にインスピレーションを与えられることを願っています。すでにF2では、多くの日本人ドライバーを見ることができています。多くの日本人が欧州のレースに参戦し始め、その機会を最大限に活用しているのを見るのは良いことです。今後、F1で新たな日本人ドライバーに会えることを願っています」

そして、今季ここまでの出来について「現時点で、我々のパフォーマンスは非常に安定しています。直近の3つのレースで、我々は 10 位前後ととても安定しており、自信もあります」とポジティブに振り返った角田は、冷静に日本GPについての展望を示した。

「幾つかの開発を進めており、それが上手くいくことを願っていますが、おそらくこれららが効果を発揮するのは、日本GP後の別のサーキットになるでしょう。なので、鈴鹿でのアップデートの効果がどれほどのものになるかは分かりません。しかし、僕は楽観的であり、ポイント獲得が主な目標になるでしょう」

海外の専門メディアの報道では、『NEXTGEN-AUTO』が「オーストラリアGPでチームメイトを再び打ち負かし、決勝では納得のいく7位フィニッシュを飾った角田は、最高の状態で今週末、日本GPに臨む。彼が鈴鹿に多くの期待を寄せているとすれば、それは日本のファンの存在だけでなく、コースの非常にエキサイティングでテクニカルな性質のためでもある」と伝えている。

構成●THE DIGEST編集部

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