イーグルスOTメイラタが3年99億円の契約延長に合意

フィラデルフィア・イーグルスのジョーダン・メイラタ【AP Photo/Mary Schwalm】

フィラデルフィア・イーグルスがレフトタックル(LT)ジョーダン・メイラタを長期にわたって確保した。

イーグルスとその先発レフトタックルのメイラタが、3年6,600万ドル(約99億5,709万円)の契約の内容に合意したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に現地4日(木)に報じている。

その後ほどなくして、チームもメイラタとの契約について認めた。この件について第一報を伝えたのは『ESPN』だった。

この延長によって、メイラタは2028年シーズン末までイーグルスとの契約下に置かれる。かつてドラフト7巡目で指名されたメイラタは、2021年に4年の延長契約にサインしており、今回が2度目の長期延長となる。

メイラタはインターナショナル・プレーヤー・パスウェイプログラムの成功例だ。子どもの頃からラグビーをプレーしていたオーストラリア出身のメイラタは、このプログラムを通じてプロフットボールの世界に転身。イーグルスは7巡目指名権を使ってこの原石を獲得しており、その動きは大事なタイミングで報われている。

最初の2シーズンで背部のケガを抱えていたメイラタは、2020年になってから試合に登場し、10試合に先発。2021年にはフルタイムの先発に指名され、過去3シーズンで47試合に先発する中で、リーグで最も頑健なタックルの1人へと成長している。

センター(C)ジェイソン・ケルシーが引退したイーグルスは、このオフシーズンにオフェンシブラインの調整に取り組んでいる。しかし、メイラタと契約を延長したことで、レフトタックルについてはこれから数年にわたって固められた。

年平均2,200万ドル(約33億2,052万円)になる3年契約は、レフトタックルの中で4番目に高額であり、それを上回っているのはレアミー・タンシル(ヒューストン・テキサンズ)、アンドリュー・トーマス(ニューヨーク・ジャイアンツ)、トレント・ウイリアムス(サンフランシスコ・49ers)という面々だ。

今回の延長によって、メイラタが長期的にイーグルスにとどまるのと同時に、チームにとっては短期的にキャップスペースが空くことになる。キャップヒットが分散されることで、ジェネラルマネジャー(GM)ハウイー・ローズマンが、今後の動きをとりやすくなっている。

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