「オオタニに会っていない」 記念球をキャッチも…ファンはド軍の対応に失望、米報道

ドジャース・大谷翔平【写真:小林靖】

「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者がドジャースファンを取材

ドジャース・大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地でのジャイアンツ戦で移籍後初アーチを放った。試合後、サインを入れた帽子やバットなどと引き換えに、本塁打をキャッチしたファンから記念球を譲り受けたことを明かしていたが……。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者が「ファンはオオタニに会っていない」と報じている。

この日、「2番・指名打者」で出場すると、7回2死走者なしで待望の一発が飛び出した。打球は右中間スタンドに届くと、ドジャースファンのアンバー・ローマンさんがキャッチ。その後、ローマンさんは警備員に呼ばれた。

同メディアがローマンさんに話を聞いたところ、「もしボールを持って帰るなら、ボールが本物であると認証することを拒否するとチーム関係者に伝えられた」という。そして、当初はサイン入り帽子2つと交換を提案。「少額のオファーでそのボールを譲り渡す以外に彼らの選択の余地がなくなったとしている」と同メディアは綴った。

さらに、セキュリティがローマンさんと夫であるバレンズエラさんを(物理的に)離し、プレッシャーを与えていたと言及。バレンズエラさんは「彼らは私に、彼女と話したり助言を与えたりさせてくれなかった」と肩を落とした。

バレンズエラさんは「私たちは誰からも(お金を)ゆすり取ろうとはしていません。お金に飢えているというわけではないので。ただ単に、これは特別な瞬間で、特別なボールなのです」と言及。「とにかくガッカリした」と同メディアに話したという。

ローマンさん夫妻へはサイン入り帽子2つとバットとボールがプレゼントされた。大谷は試合後、「僕にとってはすごく特別なボールになると思います」と話していた。夫妻も最終的には「オオタニがそのボールを手にしたことを彼らはうれしく思っている。彼は本塁打を放った。思い出の品として彼が手にするものということだ」と喜んでいたと同メディアは綴った。(Full-Count編集部)

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