移転予定のアスレチックス 来季から3年間はサクラメントでプレー

日本時間4月5日、アスレチックスは来季から2027年シーズンまでの3年間、サクラメントのサター・ヘルス・パークを一時的な本拠地とすることを発表した。2028年からラスベガスの新球場でプレーする予定のアスレチックスだが、オークランド・コロシアムとの契約が今季限りで終了するため、契約延長の可能性も含め、2025~27年の本拠地について検討を続けていた。最終的にはジャイアンツ傘下AAA級のサクラメント・リバーキャッツの本拠地球場を使用することを選択。「オークランド・アスレチックス」の歴史は今季限りで幕を閉じることになる。

MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「MLBを代表して、ラスベガスに新球場が建設されるまでのあいだ、アスレチックスを一時的に受け入れてくれるサクラメントに感謝の意を表します」とのコメントを発表。アスレチックスのジョン・フィッシャー・オーナーは「いくつかの候補を検討しましたが、オークランドとの交渉が合意に達するのは難しいと思われました。今季がオークランドでの最後のシーズンとなるため、このニュースがファンに失望を与えることは理解しています。今シーズンを通して、オークランドで過ごした時間に敬意を表し、祝福したいと思っています」と語った。

なお、今回のアスレチックスとサクラメントの合意には、ラスベガスの新球場が予定通りに完成しなかった場合、2028年シーズンもサクラメントでプレーするためのオプションが盛り込まれている。フィッシャー・オーナーは「サクラメントに感謝の意を表します。ラスベガスの新球場がオープンするまでのあいだ、サター・ヘルス・パークを本拠地とすることを楽しみにしています」とコメント。この球場は現時点で1万4014人を収容できるが、メジャーの球場の標準に近づけるため、改修工事が行われる見込みとなっている。

アスレチックスはフィラデルフィアを本拠地として1901年のア・リーグ誕生時に加盟。1955年からカンザスシティに移り、1968年から現在に至るまでオークランドを本拠地としてきた。1972年からのワールドシリーズ3連覇を含め、ア・リーグ2位タイ(メジャー3位タイ)の世界一9度を誇る名門球団だが、オークランドでの歴史に幕を閉じ、来季からサクラメントの地で新たなスタートを切ることになった。

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