「ライフさせぼ」が4月で終刊 市民生活に溶け込み47年 ローカル情報紙「役目果たせた」

4月26日号で終刊することになったタウン情報紙「ライフさせぼ」

 長崎県佐世保市民に親しまれている週刊タウン情報紙「ライフさせぼ」が、4月26日号で終刊する。同紙を発行しているライフ企画社(松尾弘行代表取締役)も5月31日で事業を終了する。
 小川照郷取締役会長が1977年に同社を創業し、発行を始めた。現在の発行部数は約6万5000部。市内各地のスーパーやコンビニなどで無料配布し、地域に根差した情報紙として47年にわたり市民生活に溶け込んできていた。89年から発行している隔月情報誌「99ビュー」は2月発行号で終刊した。
 発行当初から基本部分は変わらない紙面構成で全8面。1面で地名の由来や街中にあるオブジェの解説など市民が知っていそうで意外と知らない地元ネタを展開し、2面以降、各分野で活躍する人やイベント、地域の歴史などを紹介。7面の「みんなの広場」は読者間の交流の場になっている。
 インターネットの台頭による広告態様の変化や、時代の流れに伴うライフスタイルの変化などを踏まえ、ローカル情報紙としての役割は終えたと判断し、今年に入って終刊を決めた。
 小川取締役会長は「街と共に成長してきた媒体としての役目は、十分果たせたと思う。ここまでお付き合いくださった読者とクライアントに感謝の思いでいっぱい」と話した。

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