宮前区公示地価 公示地価、上昇幅が拡大 都内との価格差背景に 川崎市宮前区

区内最高価格地点となった鷺沼駅前付近

国土交通省がこのほど発表した2024年の公示地価(1月1日時点)で、宮前区内の全用途平均変動率は前年比3・0%上昇し、3年連続の上昇となった。

宮前区内の調査地点は、住宅地36地点と商業地6地点。昨年に引き続き下落地点はなく、全ての地点が上昇した。平均変動率は、住宅地が3・0%(前年1・1%)、商業地が3・1%(前年2・0%)と、いずれも昨年に比べて上昇幅が拡大した。

区内の住宅地で最も上昇したのは、「土橋4丁目3番6」で7・8%、最高価格も同地点で47万2000円だった。商業地で最も上昇したのは「有馬4丁目4番3」と「土橋2丁目11番13」で3・8%。最高価格は選定替えとなった「鷺沼3丁目2番9」の92万5000円だった。

国交省の資料によると、川崎市内の住宅地は、都内との価格差や人口増加などを背景に、交通利便性が高い住宅地域を中心に需要が堅調で、地価は上昇傾向にあるという。商業地では、全ての区で上昇を示し、市全体の平均変動率は7・1%(前年4・3%)と上昇率が拡大。市役所周辺では、新庁舎整備による発展的期待感から上昇が見られた。

公示地価は、国交省の土地鑑定委員会が年1回、全国に定めた標準地の1平方メートルあたりの正常な価格を示したもので、土地取引の指標となっている。

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