福祉、ITの道へ決意新た 西九州大と短大部で入学式 「デジタル社会共創学環」には43人

新設された「デジタル社会共創学環」に入学し、福元裕二学長(右)を前に宣誓する納富彩翠さん=佐賀市文化会館

 西九州大と同大短大部(福元裕二学長)の入学式が4日、佐賀市であり、新入生711人が出席した。大学では健康、福祉、教育などを学ぶ5学部に加え、新設された「デジタル社会共創学環」に43人が入学。ニーズが高まるビッグデータ活用などのノウハウ習得へ決意を新たにした。

 大学院26人、大学449人、短大部167人、エルダーカレッジ69人が入学した。福元学長は「時代の急変期、全学一致体制で運営する。歴史を共につくろう」とあいさつ。山口祥義知事は「私は皆さんの年齢の時、やるかやらないかで迷ったら、やることを選んできた。いろんな失敗をしながら挑戦してほしい」と祝辞を述べた。

 同学環の納富彩翠さん、短大部地域生活支援学科の森凜さんが学生代表で宣誓した。同学環は心理学や社会学を学び、インターンシップや課題解決型の講義でIT業界と社会をつなぐ人材を育成する。吉野ヶ里町在住で、鳥栖商業高で情報処理を学んだ納富さんは「当初は専門学校を考えていたが、地元の大学に(希望する分野が)できた点が大きかった。IT企業への就職を目指し、後輩に頼られる1期生となれるよう頑張りたい」と抱負を述べた。(大田浩司)

© 株式会社佐賀新聞社