人との距離感は人それぞれ。距離感の合わない人との付き合いは難しいものです。筆者の知人Aさんは距離感が近すぎる姑に困らされていました。「もしものために」渡していた合鍵を使って、毎日上がり込み家事をする姑。Aさんからどんなことがあったのかを聞きました。あなたはこんな姑に我慢できますか?
何かあったときのために渡した合鍵
3年前に結婚したAさん。夫と息子と幸せな結婚生活を送っており、姑との関係も良好でした。しかし、義実家の近くに家を購入してから姑との関係に変化があったのです。
家を購入し義実家の近くに住むことになったAさん。共働きで小さな子育て中なので、もし何かあったときのためにと合鍵を姑に渡しました。
Aさんの中で合鍵は「緊急時にのみ使われるもの」との認識でしたが、姑にとっては違ったようです……。
あれ? 何か部屋がきれいなんだけど
新居での生活が落ち着き始めた頃、仕事から帰ったAさんは異変を感じます。朝、バタバタして片付けずに出かけたはずなのに、部屋やキッチンがきれいに片付いているのです。
おかしいな……。
そう思いつつ夜ご飯の準備をしようと冷蔵庫を開けると、そこにはたくさんのプラスチック保存容器がありました。中にはたくさんのおかずが詰められていて、それぞれに付箋が貼られています。
「たくさん作ったので食べてください」姑の字で書かれているのを見て、Aさんはすべてを悟りました。
困ります! →何が?
その日はお礼の電話をかけ、やんわりと「こういうのは困ります」と伝えたものの、姑は「気にしないで!」と言うだけでAさんの真意は伝わりません。
それからというものの毎日のように姑はやってきて家事をしてくれます。姑としては良かれと思ってやってくれているのですが、Aさんは自分が不在の間に勝手に入られ家事をされることが気持ち悪くてたまりません。
夫に相談してみますが、夫は「助かるしいいじゃん。合鍵で入られて物盗まれてるわけじゃないんだし」と気持ちをわかってくれませんでした。
これって私のワガママなの?
姑は善意でAさん宅の家事をしてくれています。家を勝手に荒らすこともないし、Aさんは姑の家事によって助けられているのも事実。ですが、Aさんは勝手に合鍵を使って入られることに我慢ができません。
「距離なしじゃなければ、最高の姑なのになぁ」
周囲に話しても理解が得られず、自分がワガママなのかもと思ってしまうこともあるAさん。距離なし姑とうまくやっていく方法は、まだまだ模索中だそうです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶