「はっきり言いますと商売敵」 JAとホームセンターが業務提携 “ライバル同士”がタッグを組んだ理由とは?

ライバル同士が手を結びました。JAしまねとホームセンターが農業振興を目的に業務提携に関し調印しました。JAにとってもホームセンターにとっても消費者にとっても、こんなメリットが生まれるようです。

「それでは署名をお願いいたします」

このほど業務提携に調印したのは、JAしまねと益田市に本社を置くホームセンター・ジュンテンドーです。

農業園芸部門の強化を図るジュンテンドーからの呼びかけにJAしまねが応じたこの業務提携では、ジュンテンドーの店舗にJAのコーナーが設置され、肥料や農薬などJAの商品が置かれます。

JAにとっては組合員の利便性向上や販路拡大に、ジュンテンドーにとっては商品の充実に伴う買い物客の増加に、消費者にとってはJAの商品が年中無休の店舗で購入できるなどのメリットが生まれます。

JAしまね 石川寿樹組合長
「はっきり言いますと今まで商売敵ですよ。そのジュンテンドーさんと手を結ぶことによって組合員の利便性を確保していく。農家もどんどん減っている中でそういう変化に対応した事業改革というものをやっていかないと」

4月20日にジュンテンドー江津店が1号店としてスタートし、店舗数を増やしていく方針です。

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