暗い明け方に見つめ合う幼なじみの男女 長回しの1テイクのラストシーン 「パスト ライブス」場面写真

2024年4月5日より劇場公開される、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」などを生み出したA24と、「パラサイト 半地下の家族」を配給した韓国のCJ ENMが初の共同製作を果たした映画「パスト ライブス/再会」から、長回しの1テイクで撮影されたラストシーンの、場面写真が公開された。場面写真では、ニューヨークで再会の数日間を過ごしたノラとヘソンが、まだ暗い明け方に見つめ合う様子が切り取られている。

ラストシーンについて、ノラを演じたグレタ・リーは、「あのシーンだけでも1本の映画になるくらいだと思いました」「あの瞬間、本当に数えきれないくらいの感情が渦巻いていて…。脚本では2分と書かれていたのですが、実際は45秒でした。監督のセリーヌ(・ソン)は、この時間を耐えられないくらい長くて、同時にものすごく短いようにも描きたいと言っていたのですが、それは私も演じていて本能的に感じることが出来ました」と、撮影を振り返っている。

このシーンは長回しの1テイクで撮影された。実際に彼女とヘソン演じたユ・テオは、お互いに向き合うという演出と、カメラの位置だけは分かっていたものの、それ以外は何も知らされていなかったという。グレタは、「どのような撮影になるのか事前にしっかりと教えてもらっていませんでした。でもそれがセリーヌの素晴らしいところで、彼女には決断力があって何をどうしたいのか明確に分かっていたんです」と語っている。

「パスト ライブス/再会」は、移住によって離ればなれになった幼なじみのふたりが、24年後の36歳の夏にニューヨークで再会する7日間を描くラブストーリー。ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後に24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たすが、互いを思いながらもすれ違ってしまう。そして12年後の36歳。ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの、再会の7日間が描かれる。

【作品情報】
パスト ライブス/再会
2024年4月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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