<外国人に観光案内>京都の【映画村】で一番喜んだのは → 「侍」でも「コスプレ」でもなく──!?

筆者のアメリカ人の友人が来日した時の話です。京都の太秦映画村へ連れていきました。そこは、時代劇セットが広がる昔ながらのテーマパーク。現在も時代劇等の撮影が行われている場所です。喜ぶ姿を想像していましたが、友人の反応は意外なもので…?

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アメリカ人の友人が来日!

筆者のアメリカ人の友人が、一人で旅行にやってきました。
前日は高野山でひとりで宿坊を楽しむほど、日本大好きな女性です。
アメリカでゲームキャラクターのデザインの仕事をしている彼女。きっと喜ぶはず、と「太秦映画村」に連れていくことにしました。
映画村は、京都にある映画撮影所をテーマパークにしたもの。
ドキドキしながら、彼女と待ち合わせしました。

映画村は時代劇だけじゃない!

久しぶりに会った友人に「日本の江戸時代の街並みを再現している」と英語で解説しながら、
映画村を案内して回りました。
時代劇セットのあちらこちらに、日本のアニメや特撮ブースも広がっています。
外国人の方もたくさんいましたが、遠足に来た小学生もいっぱいでした。

友人はアニメや特撮のコーナーを見つけると、カメラを持って撮影に夢中です。
きっとコスプレも喜ぶはず…と「町娘体験をしよう!」と誘ってみましたが、それはあまり乗り気ではありません。「あまり着ている人がいないし、もう少し周りの様子を見ましょ」とのこと。
サムライと一緒に写真を撮ろう、と言っても「子どもたちが撮ってるからやめときましょ」と。
ハイ、おっしゃる通りです…。日本人の私より空気を読むのが上手な彼女なのでした。

好きなものは、日本人とそんなに変わらない?

がっかりさせてしまったかな? と不安に思っていると、
「ここに入ろうよ!」と彼女が指さしたのは、大正浪漫漂う純喫茶。映画村にはエモい空間もあちこちにあります。
真っ先にメロンソーダを注文して、「エモい(emotional)」と喜んでいます。
最近、日本でも大正浪漫や昭和レトロな雰囲気が人気ですが、外国でも同じのようです。
理由はSNS。外国人の彼女も、「エモい日本」に興味を持ってくれていました。
「外国人だから」という理由で、コスプレ! サムライ! と考えたのが、ちょっと安易だったかな、と反省しました。
でも、最終的には映画村を二人で大満喫して帰ってこられたので、よかったです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:田中つぐみ

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