清川村 指定管理に地元協同組合 宮ヶ瀬地区公共施設 厚木市・愛川町・清川村

管理を行う施設のひとつ第一駐車場

清川村は3月27日、宮ヶ瀬地区公共施設の管理運営を行う指定管理者に宮ヶ瀬水の郷観光協同組合(井上廣道代表理事)を選定し締結した。期間は、2024年4月1日から27年3月31日まで。同日、岩澤吉美村長と井上代表理事で協定書が交わされた。

指定管理者制度は、公の施設の管理を民間の能力やノウハウを活用することでサービスの向上や経費削減をはかり効果的にかつ効率的に運営することを目的としたもの。

同観光協同組合は、宮ヶ瀬水の郷商店街の12人の事業主で構成されている。年間を通して、桜まつりや花火大会、クリスマスみんなのつどいなどへの協力、周辺エリアのクリーンキャンペーンなどを行っている。

締結により、村営駐車場や水の郷交流館などの管理運営業務を担うほか、大階段を利用した巨大な流しそうめんやマスつかみ体験&BBQ、宮ヶ瀬近隣の里山にチェックポイントを設け参加者が巡るアドベンチャーレースなどのイベント開催を企画し、賑わい創出を目指す。

また、村の間伐材を活用したアロマオイルの製造・販売といった新たな商品開発と抽出体験を実施することで関係人口の増加をはかる計画だ。井上代表理事は「宮ヶ瀬を訪れた人たちに気持ちよく過ごしてもらい、また来たいと思えるように取り組んでいきたい」と話した。

同公共施設の管理運営は、2021年4月1日からアパレルメーカーの(株)コーエンが指定管理者として担ってきた。しかし、新型コロナの影響で、本業のアパレル事業の不調もあり業務改善に専念するため、指定管理者としての人員確保が出来ないことを理由に23年9月、村に期間満了で終了することを申し出ていた。

指定管理者の募集には、宮ヶ瀬水の郷観光協同組合と厚木市内の業者の2者が応募。外部団体では発掘しにくい観光資源を見出し、自主事業を通して活性化につなげることや村の資源を活用した商品開発などを提案した同観光協同組合が選ばれ、3月の村議会定例会で議決された。

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