「鳩スタ」鎌倉市台に移転へ 自動車教習所跡地で12月開業見込む 鎌倉市

移転先の自動車教習所跡地。敷地の一部(右)ではマンション建設が進む=1日

湘南モノレール・湘南深沢駅そばのサッカー場「みんなの鳩サブレースタジアム(鳩スタ)」が、市内台3丁目へ移転することが本紙取材で分かった。現在地は今後、鎌倉市による整備事業が予定されており、スタジアムを運営する(一社)鎌倉スポーツコミッション(大船)は、新たな場所を探していた。移転先は自動車教習所跡地で、12月頃のオープンを見込む。

市内初の人工芝のサッカー場として2021年に開業した鳩スタは、市が計画する市役所本庁舎移転も含めた深沢地域整備事業用地のため、鎌倉スポーツコミッションが24年までの期限付きで運営している。使用終了を前に、同団体は昨春から移転先を模索し、候補に挙がった台の教習所跡地の地権者と交渉を進めていた。3月27日には、開発計画を表記した看板が設置された。

人工芝1面整備同等の利用想定

移転先はもともと自動車教習所だった場所。地権者の民間企業がマンションを順次建設していく予定だが、すべての土地を開発するまでには時間的猶予があるため、鎌倉スポーツコミッションが未開発の土地を借りて暫定的にサッカー場として整備する。

開業時期は今年12月頃を目指し、数年間の使用を見込む。計画によると、規模は鳩スタとほぼ同じ約1万平方メートルの土地に、人工芝のサッカーグラウンド1面を整備。更衣室や駐輪場も設ける。スタジアムの名称は未定。

グラウンドはサッカー利用のほか、これまで同様にラグビーや陸上、地域イベントでの使用を想定。「移転先でも、今まで生み出してきたにぎわい、スポーツが身近にある生活を絶やすことなくつなげていきたい」(同団体)

現在の鳩スタの利用は、8月末頃までを予定。2021年10月のオープンから2年半の現時点で、300団体以上が利用している。

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