公演開始が2時間以上遅延したとして訴えられた米歌手マドンナ(65)側が反撃に出た。
問題の裁判は、昨年12月のニューヨーク公演で、午後8時30分の開演予定が2時間以上遅れたことで終演が翌日午前1時を過ぎ、早朝の出勤に支障をきたしたとして、男性2人が損賠賠償を求めてマドンナや公演主催者らを提訴したもの。
米FOXニュースが今週入手した裁判資料によると、マドンナの弁護側は、「来場者の中には公演終わりが午前1時を過ぎたことで、帰宅するための交通手段を探すことに困ったり、翌日の仕事のために早起きしなければならなかった人たちもいたことは想像できる」と指摘。
だが、原告側が主張する、それらの事情に起因する「支障」は、損害賠償に値しないとし、裁判所に訴訟の棄却を求めている。
弁護側は、チケットに開演が午後8時30分と記されていても、ヘッドライナーのマドンナがその時間に登場するとは明記されていないと反論。「むしろ、コンサートに出向くまともな音楽ファンなら、開場は予定時刻またはその前に開き、メーンアクトがステージに上がる前、一つまたは複数のオープニングアクトがあることは承知している」と続けた。
さらに弁護側は、マドンナは予定されていた全てのセットリストをこなし、質の高いチケット料金に十分見合うパフォーマンスを提供したと主張。公演後には原告の1人がフェイスブックに「いつものように信じられないほど素晴らしかった!」と投稿していたことも付け加えた。