江差高看パワハラ自殺問題 遺族「謝罪の意味」問う

2019年に道立江差高等看護学院に通っていた学生が自殺した問題で、遺族側が道に対し、謝罪の意味を問う文書を送ったことがわかりました。

去年3月、道の第三者委員会は亡くなった男子学生に対する教員のパワハラを認定し、自殺について「相当因果関係」があるとする報告書をまとめました。これを受けて道は遺族に謝罪し、鈴木知事も「遺族の意向を伺い、誠意をもって対応する」と話していました。

しかし、遺族側の弁護士によりますと、その後、道側はパワハラと自殺の因果関係を認めませんでした。報告書の中で道としてどの部分が認められるのか示してほしいという要望についても、道側から回答を断られたということです。

こうしたことを受け、遺族側弁護士は「去年の謝罪は何に対する謝罪だったのか」について、説明を求め、きのう付で道の弁護士に文書を送付したということです。事態を受け、鈴木知事はきょうの会見で次のように述べました。

鈴木直道知事「双方の代理人弁護士と協議をしている。具体的な内容はコメントを控えたい」「道としては引き続き誠意をもって対応していく考えに変わりはない」

文書の回答期限は1カ月以内としています。

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