独鉱工業受注、2月は前月比+0.2%に改善も見通し暗く 予想届かず

Maria Martinez

[5日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が5日発表した2月の鉱工業受注指数(季節・日数調整済み)は前月比0.2%上昇した。11.4%低下(改定値)した1月からは改善したが、市場予想を大きく下回った。

ロイターがまとめたアナリスト予想は0.8%上昇だった。

製造業における需要低迷が引き続きドイツ経済の重しとなっている。

コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ラルフ・ソルベーン氏は、2月の指数上昇は、もっぱら大口受注がやや多かったためで、それを除けば0.8%の低下になると指摘。ドイツの鉱工業製品に対する需要は引き続き減少傾向にあるとした。

2月は国内受注は前月比1.5%増加したが、海外からの受注は0.7%減少した。

ユーロ圏からの新規受注は前月比13.1%減少。対照的に、非ユーロ圏からの新規受注は7.8%増加した。

パンテオン・マクロエコノミクスのユーロ圏チーフエコノミスト、クラウス・ビステセン氏は、第1・四半期の新規受注は前期比4%前後の大幅な縮小となりそうだと述べた。

© ロイター