「そんなに簡単な話じゃない!」 国会審議中、経産相が突然答弁に立ち激高

国会議事堂(資料写真)

 水素社会推進法案を審議した5日の衆院経済産業委員会で、太陽光など再生可能エネルギー利用拡大による2050年カーボンニュートラル実現を訴えていた立憲民主党の山崎誠氏(衆院比例南関東)に対し斎藤健経産相が「そんなに簡単な話じゃない!」と激高する場面があった。

 山崎氏は法案の政策目標である50年カーボンニュートラルを引き「太陽光一本足打法では目標に届かない。風力、蓄電池など多様な取り組みを進めていくべきだ」などと提案。シンクタンクの試算を引き、再生可能エネルギーの優位性を強調した。

 経産相は自席から「実態に即していない」などと疑問の声を上げていたが突然に答弁を要求。「簡単じゃない! 50年へ向けて道筋は描けていない」などと切り出し、再生可能エネルギーを巡り「高いハードルがある」と強調した。山崎氏は「だれも『全て再生可能エネルギーに切り替えよ』とは言っていない。こちらの試算に不満なら政府としての試算もやり、ここに示して議論すればよい」などと反論した。

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