大きな被害受けた台湾東部の地震 震源近い花蓮県の自治体と交流のある北海道の自治体からも支援の輪広がる

これまでに10人が犠牲となるなど大きな被害に見舞われた台湾東部の地震。震源に近いマチと交流がある道内の自治体から支援の輪が広がり始めています。

1階部分がつぶれ、大きく傾いたビル。現地の被害の様子を伝える動画が釧路市の職員に送られてきました。

釧路市・市民協働推進課島尚一郎主幹)

「まさに行ったことがある場所のビルが斜めに傾いているのを見て非常に衝撃的でした」。

釧路市はおととし、震源に近い台湾東部の花蓮市と「友好交流協定」を結びました。海が広がり、先住民族の文化が息づくなど共通点が多いことから交流を深めてきました。

釧路市・市民協働推進課 島尚一郎主幹)

「海沿いの宿に泊まったが、太平洋がすごくきれいな場所でした」。

風光明媚な景色を一変させた地震。島さんは地震発生直後、交流のある花蓮市の職員にLINEを送り現地の状況を確認しました。

「地震、ありましたか?」「大地震で家財道具が崩れた」

釧路市は今後、必要に応じて救援物資や職員の派遣を検討するということです。

釧路市・市民協働推進課 島尚一郎主幹)

「釧路からもできる支援がないのか、相手方に聞き取りしていきたい」。

5日、札幌にある台湾の出先機関を訪れたのは道南の厚沢部町の佐藤正秀町長です。

厚沢部町・佐藤正秀町長)

「ニュース見て震源地が寿豊郷のすぐそばだったので」。

台北駐日経済文化代表処札幌分処・粘信士処長)

「寿豊郷の状況はおかげさまでまだいいんですが…」。

厚沢部町は去年3月、花蓮県の寿豊郷という町と友好交流協定を結びました。稲作やジャガイモ栽培が盛んなことなど共通点が多いといいます。

厚沢部町・佐藤正秀町長)

「処長とも連絡取り合いながらどういう支援ができるかやっていきたいと思います」。

台北駐日経済文化代表処札幌分処・粘信士処長)

「きょう(5日)の町長さんの気持ち、早速、寿豊郷の人たちに伝えます」。

ことし寿豊郷を訪問する予定だったという佐藤町長。今後も交流と並行して復興をサポートしていく考えです。

厚沢部町・佐藤正秀町長)

「有名な観光地もたくさんあるということなのでこれからいろんな交流ができればなと思っています」。

© HTB北海道テレビ放送株式会社