昨年度の企業倒産 群馬県内138件で大幅に増加

昨年度1年間に負債1000万円以上を抱えて倒産した企業は138件で大幅に増加しました。

東京商工リサーチ前橋支店によりますと、去年4月から今年3月までの1年間で負債1000万円以上を抱えて倒産した県内企業は138件で、前年度に比べ63件増と大幅に増加しました。

負債総額は、178億6600万円で前年度より13億900万円増加しました。

原因として負債10億円以上の大型倒産が2件あったものの、30億円以上はなく、全体として負債総額の拡大には繋がらなかったということです。

産業別で最も多いのはサービス業の40件で、前年度より倍増しました。次いで、建設業が17件増の31件でした。

形態別では、破産が121件と最も多く、前年度より54件増えました。また、原因別では販売不振が117件と最も多く、次いで、既往のシワ寄せが8件増の12件でした。

販売不振と既往のシワ寄せを合わせると129件で全体の93・5%を占める結果となりました。

同時に発表された3月1か月の倒産件数は12件で前の月より7件増え、負債総額は10億2300万円と4カ月ぶりに10億円を超えました。

産業別では建設業が最も多く4件、原因は販売不振が11件で最多でした。

東京商工リサーチ前橋支店によりますと、「円滑に資金調達できない息切れ倒産が押し上げる形で、企業倒産は増える可能性が高まっている」と分析しています。           

© 群馬テレビ