「学ぶ場ではないので」パリ五輪の最終予選に臨む野澤大志ブランドンのスタンス「仲が良いだけでなく…」

3月の活動に続き、パリ五輪のアジア最終予選に臨むU-23日本代表のメンバーに選ばれた野澤大志ブランドン。1月のアジアカップにも参戦した21歳の守護神は“アジアの厳しい戦い”を肌で感じたうえで次のようにコメントしていた。

「ゴール前の攻防でどれだけ迫力を出せるか。守備に回った場合は身体を張ってゴール前の守備を固められるか、そこにこだわってやりたいです」

本大会への切符を獲得するために、野澤が重視したのは「要求」だった。

「大会が始まるとトレーニングでなかなか強度を上げられずにコンディション重視になるケースが多いですが、練習時間以外のところでもどれだけチームメイトとコミュニケーションを取れるかは重要。仲が良いだけでなく、要求し合う。覚悟を持ってチームとして戦うことがどういうものかを証明したい」

「学ぶ場ではないので、本当に」と野澤は強調した。

「戦って、勝ち獲る場なので。僕自身はそう理解して臨みたいです」

野澤はまず「自分自身に厳しく」ありたいとそんなスタンスで考えている。

「自分自身に厳しくして、周りの選手たちにもそれを感じてもらって、要求するところは要求していきたい。簡単じゃないと思いますけど、そこを取り組んで行きたいです」

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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