交通事故多い新小学生 <ぷれすけおすすめ> 安全安心の〝一人歩きデビュー〟を 熊本県警に聞く

 入にゅう学がくシーズン。新しん小しょう学がく生せいは、登とう下げ校こうなどで〝一人ひとり歩あるきデビュー〟する大おおきな節ふし目めでもあります。6日むいかから15日にちは春はるの全ぜん国こく交こう通つう安あん全ぜん運うん動どう。交こう通つう事じ故こを防ふせぐ任にん務むを担になう熊くま本もと県けん警けい交こう通つう企き画かく課かの前まえ田だ貴たか史しさんに、通つう学がく路ろを歩あるくときの注ちゅう意い点てんなどを聞ききました。親おや子こで確かく認にんし、安あん全ぜん・安あん心しんな門かど出でにしましょう。(河かわ北きた希のぞみ)

信号機のない横断歩道を渡る前に、手を上げてドライバーに知らせる子ども。辺りが薄暗くても目立つよう、明るめの服装がおすすめ=3月下旬、熊本市中央区

 幼よう稚ち園えんや保ほ育いく園えんの時ときとは異ことなり、小しょう学がく生せいになると、登とう下げ校こうや放ほう課か後ごの習ならい事ごと、友とも達だちとの遊あそびなど、保ほ護ご者しゃの目めの届とどかない範はん囲いでの単たん独どく行こう動どうが増ふえます。子こどもだけで歩あるき慣なれていない低てい学がく年ねんの児じ童どうが交こう通つう事じ故こに遭あうケースが多おおいそうです。

 県けん警けいによると、2023年ねんに県けん内ないで発はっ生せいした歩ほ行こう中ちゅうの小しょう学がく生せいの交こう通つう事じ故こ負ふ傷しょう者しゃは41人にん。約やく6割わりに上のぼる24人にんが1、2年ねん生せいでした。高こう学がく年ねんになると自じ転てん車しゃ乗じょう車しゃ中ちゅうの事じ故こ割わり合あいが増ます側そく面めんもありますが、県けん警けいは「低てい学がく年ねんは歩ほ行こう中ちゅうに危き険けんを感かんじた経けい験けんが少すくなく、安あん全ぜんへの意い識しきが低ひくくなりがち」とみています。

 発はっ生せい時じ刻こくは、41人にんのうち10人にんが登とう校こう時じ間かん帯たいの午ご前ぜん7~8時じ台だい、19人にんが下げ校こうや放ほう課か後ごに重かさなる午ご後ご3~5時じ台だいでした。事じ故こ原げん因いんは半はん数すう近ちかい17人にんが「飛とび出だし」。未み就しゅう学がく児じの父ちち親おやでもある前まえ田ださんは、幼おさない子こは興きょう味みを引ひくものに一いち目もく散さんに走はしったり、友とも達だちとじゃれあって車しゃ道どうに出でたりしがちだと日にち常じょう的てきに感かんじてもいます。「危き険けんなことはしつこく何なん度ども言いい聞きかせることが大だい事じ。『車くるまは急きゅうには止とまれない』『体からだが小ちいさいとドライバーから見みえづらい』など、なぜ危き険けんなのか理り由ゆうも説せつ明めいすると伝つたわりやすいでしょう」

反射材を身に付けておくと安心。さまざまな形状やキャラクターのものがあります

 信しん号ごう機きのない横おう断だん歩ほ道どうでは、「てまえ運うん動どう」を呼よびかけます。ドライバーは横おう断だん歩ほ道どうの手て前まえで停てい止しし、手てを前まえに出だして歩ほ行こう者しゃに合あい図ずすること。そして、横おう断だんする人ひとは「『手てを前まえ』に出だして渡わたる意い思し表ひょう示じをしよう」という取とり組くみです。

 このほか、「狭せまい道どう路ろでは横よこに広ひろがらない」「信しん号ごうが青あおでも左さ右ゆうを確かく認にんして横おう断だん」「車くるまの死し角かくになるところを歩あるかない」-。前まえ田ださんは「親おや子こで一いっ緒しょに歩あるいてみて、子こどもの目め線せんで危き険けんなところを確かく認にんしておきましょう。大おと人なが見み本ほんを示しめすことも大たい切せつ」と話はなします。

 雨あめの日ひや夕ゆう暮ぐれ時どきは周しゅう囲いの視し界かいが悪わるくなるため、反はん射しゃ材ざいを身みに付つけたり、明あかるく目め立だつ色いろの服ふくを着きたりすることも効こう果か的てきです。高こう学がく年ねんの児じ童どうも慣なれたころが要よう注ちゅう意い。「新しん年ねん度ど、『自じ分ぶんの身みは自じ分ぶんで守まもる』ための行こう動どうについて考かんがえる機き会かいにしましょう」

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