企業倒産はリーマンショック以来の高い水準 宮城県 業種別は建設業が最多

2023年度の宮城県企業の倒産件数は前の年より3割以上増えて146件と、リーマンショックで多くの企業が倒産した2010年度以来の高い水準だったことが分かりました。

民間の信用調査会社東京商工リサーチによりますと、2023年度の宮城県企業の倒産件数は、前の年より約35%増えて146件でした。リーマンショックの余波で147件が倒産した2010年度に次ぐ多さです。負債総額は横ばいの222億7800万円でした。

業種別にみると建設業の倒産件数が前の年に最多だったサービス業他を超え、最も多くなりました。

東京商工リサーチは、東日本大震災の復興需要が一服したことに加え、資材価格や人件費の上昇が要因だと分析しています。新型コロナ関連の融資も終了する中、先行きは見通せません。

東京商工リサーチ担当者「(金融機関が)追加融資できない会社が増えれば当然、倒産は増えてくる。倒産が増える要因があっても減る要因がない」

東北6県でも倒産件数は2011年度以降最多の489件となっています。

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