<入社式に遅刻して赤っ恥!?>「次は社長からのお言葉を、、、」「え、私じゃないです!」→ なんと?!

物事にはタイミングというものがあり、そのタイミングを間違えると大変なことになる場合もあります。今回はそのタイミングを間違えてしまったために、とんだ赤っ恥をかいてしまった私の知人、Eさんに聞いたお話です。

入社式に遅刻して

Eさんはその日、新卒で入社する会社の入社式に出席する予定でした。
「ヤバっ、遅れちゃうよ」
予定よりずいぶん早く家を出たつもりなのに、乗り込んだ電車が車両トラブルで途中で止まってしまったのです。
「えー!そんなぁ」
車両の点検が始まったものの、トラブルはなかなか解決しません。しかも電車の中に閉じ込められているので、会社に電話をかけることもできなかったのです。Eさんはイライラしながら腕時計とにらめっこをしていました。

「マズいな……」
電車はかなり遅れて会社近くの駅に停車し、Eさんは慌てて電車を降りて会社に電話をかけました。
「電車が遅れてしまって」
「大変でしたね、気を付けて来てください」
電話を取ってくれた女性にはそう言われたものの、事情はどうあれ入社初日で遅刻はかなりイメージが悪いのは間違いありません。

しかしどう考えても入社式には間に合わない状況。Eさんは駅からダッシュをして会社まで急ぎました。

会場のドアを開けると……

「はあ、やっと着いた」
Eさんは入社式の開始から少し遅れて会場に到着しました。
「お、遅れてすみません!」
入社式の会場である大きなホールの扉を開けた瞬間でした。

「続きまして当社社長、〇〇△△からのご挨拶です!」
司会の声が響き、ちょうど扉を開けて入ってきたばかりのEさんになぜかスポットライトが当たりました。
「え、何!? 私じゃないです!」
周りを見回すと、同期入社の仲間たちがぽかんとしてEさんの方を見ています。呆然とするEさんの後ろで、誰かがコホンと咳払いをしました。
「悪いが、通してくれるかな。君も早く席につきなさい」
後ろを見ると、それは社長でした。
「す、すみません!!!」
なんとEさんは、社長が入場するタイミングで会場に入ってしまったのでした。

電車のトラブルで入社式に遅れてしまったのは仕方がありませんが、タイミングが悪すぎましたね。その後Eさんはしばらくの間、同期や先輩から「よっ! 若社長!」と呼ばれるハメになったそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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