男女の入れ替わりで、セックスもジェンダーも超えた愛の形を描く 「愛のぬくもり」公開決定

「海辺の恋人」「道で拾った女」「天国か、ここ?」などのいまおかしんじ監督最新作「愛のぬくもり」が、2024年7月より劇場公開されることが決まった。

「愛のぬくもり」は、男女の入れ替わりのストーリーによって展開される、セックスもジェンダーも超えた恋の形を描いた作品。街中でぶつかって階段から転げ落ち、体が入れ替わってしまった小説家の辺見たかしと美容師の横澤サトミ。お互いになりきり、それぞれの生活を送ることになるが、たかしの妻・由莉奈には男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男ができたことを理由に別れを切り出されてしまう。ふたりは互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘するが、やがて事態は思ってもみない方向へ向かう。

主人公の小説家・たかしを演じるのは、いまおか監督が脚本を務めた映画「銀平町シネマブルース」などの小出恵介。たかしと体が入れ替わってしまう女・サトミ役を、2022年にグラビアデビューを果たした風吹ケイが務める。映画初出演ながら、中身は男性という複雑な役柄を、繊細にかつ大胆に演じた。たかしの妻役に新藤まなみ、たかしとサトミを陰から見守るゲイバーの店主に田中幸太朗、ほかに川瀬陽太、冨家ノリマサらが顔をそろえる。

いまおかしんじ監督らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■小出恵介(辺見たかし役)
『銀平町シネマブルース』の脚本家いまおかしんじさんの監督オリジナル脚本
新作、という事でオファーを聞いた際には非常に嬉しかったです。
インティマシーの演技は久しぶりでとても緊張しておりましたが、監督に見事な手ほどきを頂き素敵なシーンを作り上げる事ができました。
いまおか監督の現場での対応力と発想力が非常に熟達されており、またぜひあのある種のドキュメントに参加したいなと後味をしがんでおります。
パラレルラブストーリー、ぜひお楽しみください。

■風吹ケイ(横澤サトミ役)
私の処女作!緊張し過ぎていてので、撮影期間を思い出せません!笑
横澤サトミを演じました、 風吹ケイです。
沢山悩んで戸惑いましたが、一瞬一瞬が学びと刺激で経験になりました。
みんな 違うからこそ、みんな違う愛の形があって当たり前です。
作品を通して改めて多様性を再確認しました。沢山の方に届きますように!

■いまおかしんじ(脚本・監督)
世の中何が起こるかわからない。死にたくなるくらい嫌なこともあれば飛び上がるくらい嬉しいこともある。ビビっててもしょうがない。全部忘れて面白がってやるしかない。
小出恵介さんも風吹ケイさんもヤケっぱちで無茶やってもらいました。スタッフもキャストもみんな必死のパッチで作品に向かってくれました。感謝しかありません。
どうか皆様に届きますように。

【作品情報】
愛のぬくもり
2024年7月より新宿K’s cinemaほか全国順次公開
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
©2024「愛のぬくもり」製作委員会

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