新ドラマ『イップス』のせりふは超膨大? バカリズムが“脚本家目線で漏らしたある愚痴”に、篠原涼子「ずるい!(笑)」

篠原涼子とバカリズムがW主演を務めるドラマ『イップス』が、4月12日(金)よる9時よりフジテレビ系にてスタート。『イップス』とは、心の葛藤が筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼし「できていたことができなくなってしまう」心理的症状のこと。本作は、“書けなくなってしまった”ミステリー作家・黒羽ミコ(篠原涼子)と、“解けなくなってしまった”エリート刑事・森野徹(バカリズム)の2人が時に助け合い、もがきながらもリスタートを目指すミステリーコメディーだ。放送に先駆けて行われた取材会では、本作の見どころや撮影現場の雰囲気などが語られたほか、バカリズムが作中の膨大なせりふ量について“脚本家”としての複雑な思いを明かした。

篠原たちは以前、バカリズムが脚本を担当した映画『ウェディング・ハイ』(2022年)で仕事を共にしているが、役者としての共演は今回が初。“バディ”になることが決まった際、ワクワクしながらもドキドキだったと話す篠原は、「私、本当にバカリズムさんの作品が大好きで、大ファンで、たくさん見てるんです。現場でもいつもバカリズムさんを観察しています」と笑顔を見せた。

一方のバカリズムも学生時代から篠原の“ファン”だそうで、「それこそ“ごっつ(ダウンタウンのごっつええ感じ)”も見てましたし、歌もダブルミリオン。そんな方とご一緒できるなんて非常に光栄です」と恐縮。篠原がかつて在籍したガールズグループ『東京パフォーマンスドール』についても「めちゃめちゃ知ってますよ!」と告白し、本人を喜ばせていた。

◆ミステリーだけど〇〇! “珍しいパターン”

完全オリジナルストーリーで描かれる本作は、犯人が仕掛けたトリックを暴いていく謎解きミステリーでありながらもコメディー色が強い作品。脚本を務めるのは『となりのナースエイド』(2024年、日本テレビ系)、日曜劇場『ドラゴン桜』※第2シリーズ(2021年、TBS系)など、近年話題のドラマ作品を多く手掛けているオークラ。『素敵な選TAXI』(2014年、カンテレ・フジテレビ系)や『黒い十人の女』(2016年、日本テレビ系)では、バカリズムへの脚本協力を経験するなど親交がある。

バカリズムは本作のストーリーについて「珍しいパターン」と表現。出来上がった台本を手に取ったときの感想を次のように語った。

「ミステリーって見せ方が何パターンかあるじゃないですか。最初に犯人がわかってる状態で進んでいくものとか、登場人物が推理していくのを追って見てたら最終的にわかるパターンとか。だけどこの作品は“だいたいこのパターンの時って普通はこっち目線で追っていくよね?”みたいなのが、今まで見たことのないパターンだった。第1話は特にそうで、すごく新鮮でした」

また、篠原は「自分たちが想像してないようなところもちゃんと描いてくれる。犯人の人だったりがいても、そういう人たちの心のドアを開いて、“敵がいる”っていうことよりも“あ、こういうことあるよね、致し方ないよね”っていう感じに理解して見られる」と、事件を扱うミステリー作品ながら“見ていてイヤな思いで終わらない”ところが、本作のポイントだと明かした。

第1話シーン写真より

◆膨大なせりふ量に、バカリズム「もし自分が書いていたら…(笑)」

“バディもの”の本作だが、ミコ(篠原涼子)と森野(バカリズム)はかなり性格が合わないようで、バカリズム曰く「第1話は、ずーっと揉めてます(笑)」とのこと。反面、普段の撮影現場では「すごく和やかで平和的な雑談をしています」と語った。中でも最も盛り上がる話題は“せりふ量の多さ”だそうで、「2人でどうやってわからないようにこっそりせりふを短く省略するかみたいな…(笑) 」と“裏事情”を明かし、取材陣を笑わせた。

“ミステリーコメディー”とうたわれる本作では、テンポのいい2人の掛け合いも魅力の一つ。バカリズムは台本を読むとき【森野】と書かれた部分に赤い蛍光ペンで印をつけるそうだが、「もう赤だらけなんですよ」と笑う。これには篠原も「わかります。(自分のせりふが)次のページにはありませんようにって見るんですけど“あー!あったー!”って、そんな感じ(笑)」と乗っかりつつ、「あとワンシーンが長くて、“何ページ(あるの)?”みたいな(笑) まぁでも、そういうのがなかなかないなって」と、大変さを感じながらも楽しんでいる心境を明かした。

第1話シーン写真より

そんな膨大なせりふ量についてバカリズムは、「自分が書いて自分が出る時って大体、自分もせりふたくさん覚えるのめんどうくさいから、なんか長ったらしいせりふとか説明は相手の人に任せて…(笑)」と複雑な胸の内を告白。次のように続けた。

「(自分が脚本の時は)初稿ではとりあえず必要なせりふを書いておいて、『でもこれ覚えるのしんどいな』と思ったら結構ね、人にしゃべらせるんですよ(笑) 今回はそれができない。(『イップス』も)もし自分が書いていたらほとんどのせりふ、篠原さんに言わせてる(笑)」

ドラマ『ブラッシュアップライフ』(2023年 日テレ系)では脚本を書きつつ役者として出演もしていたバカリズムならではの“葛藤”。これには篠原も思わず「ずるい!(笑)」と反応。終始、笑いの絶えない取材会となった。

第1話シーン写真より
第1話シーン写真より

【作品情報】
『イップス』4月12日スタート
毎週(金)21時~21時58分 ※初回15分拡大

《あらすじ》
デビューからベストセラーを連発して人気作家の仲間入りを果たしたミステリー作家・黒羽ミコ(篠原涼子)。だが現在ではワイドショーのコメンテーター業を本業並みにこなす日々。一方、視庁捜査一課刑事・森野徹(バカリズム)はあることをきっかけに検挙率が右肩下がりになり、事件が解けなくなっていた。そんな絶不調な二人が仕事から逃避するために訪れていたサウナ施設で偶然出会い、殺人事件に遭遇することであれよあれよとバディを組むことに。ミコは「小説のネタが拾える」「生の死体見るの初めて」と事件に興味津々。対する森野は捜査に身が入らない中でも、刑事としての鋭い洞察力を見せミコと共に真相に近づいていく──

≪出演≫
篠原涼子 バカリズム 渡辺大知 味方良介 足立英 勝村政信 矢本悠馬 染谷将太ほか

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画像提供: (C)フジテレビ

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