9歳の女の子が死亡 一般道を約120キロで走行したスポーツカーの医師(37)を起訴 過失運転致死傷の罪で 広島地検

おととし、広島県福山市で軽乗用車とスポーツカーが衝突し、軽乗用車に乗っていた9歳の女の子が死亡した事故で、広島地検福山支部は、スポーツカーを運転していた医師の男を過失運転致死傷の罪で起訴しました(3月28日付け)。

起訴状などによりますと、医師の男(37)は、おととし6月18日午後8時半ごろ、福山市霞町1丁目の交差点で、スポーツカーを時速およそ120キロで走行させて、交差点を右折していた軽乗用車と衝突させ、軽乗用車に乗っていた当時小学4年の女の子を死亡させたとされています。

現場は制限速度が50キロで、医師はブレーキをかけたものの間に合わなかったとされ、女の子(当時9)は事故の衝撃で車の外に投げ出されて全身を強く打つなどして死亡しました。また、軽乗用車を運転していた女の子の祖父と、付近を歩いていた男性にも大けがをさせたとされています。医師の男にけがはありませんでした。

警察は、周辺の防犯カメラやドライブレコーダーを確認するなどし、この医師を危険運転致死傷の疑いで去年4月に書類送検していました。

当時、警察の任意の調べに対し、医師の男は容疑を認めていたということです。

また、広島地検福山支部は、過失運転致死傷の疑いで書類送検していた女の子の祖父(当時63)について、「情状全般を考慮したため」として不起訴処分としています(3月28日付け)。

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