日本は今“野菜不足社会” 食物繊維も豊富 「たっぷり野菜が食べられる」外食チェーン飯

野菜たっぷりのタンメン (photoAC)

最近、なんとなく体の調子が悪い。その原因は食べ物にあるかもしれない。

「厚生労働省が目標に定めた一日の野菜摂取量は350グラムですが、令和元年の報告では、平均値が280.5グラムと、今の世の中は“野菜不足社会”と言えます」

管理栄養士の望月理恵子氏がそう語るように、どの世代も目標の摂取量に届いていないのが現状だが、特に体の不調が出始める50代を迎えたら、ぜひ食べてほしい新商品が登場した。それが、やよい軒の『野菜タンメン』(税込み750円=以下同)だ。

「一日の摂取目標の半分もの量の野菜が入っている立派な献立です。食物繊維も豊富に入っており、血糖値の急上昇も抑えられて健康的です」(前出の望月氏)

同商品について、B級グルメライターの田沢竜次氏はこう言う。

「野菜の多さもありますが、豚肉が贅沢に食べられるのも、この商品のポイント。町中華の王道の味を再現しているのも素晴らしいですね。最後に、野菜の甘味と、豚肉のうまみがしみ込んだスープに、すりおろしショウガを入れて飲み干すと身も心も癒やされます」

田沢氏が熱く続ける。

「タンメンや、中華丼などの野菜が多く入ったメニューにもっと光が当たるべき。ラーメンや餃子にばかり注目が集まっていますが、中華料理の本流は、そこにあるべきだと思います」

■野菜以外にもエビ、ウズラの卵…

そこで、1日1食は口にしたい、野菜たっぷりな外食チェーン飯をオススメしていこう。

まずは日高屋の『中華丼』(640円)から。

「シンプルな味つけで、オジサン世代が小さい頃に食べたような懐かしい味を楽しめます。ボリュームも満点で、店を出るときには思わず笑顔になりました」(田沢氏=以下同)

野菜以外にも、身が引き締まったエビ、ウズラの卵がたっぷり入っていて、飽きずに完食できる商品だ。

野菜以外でも楽しめる商品といえば、バーミヤンの『ホイコーロウ』(659円)も忘れてはいけない。

ピリ辛の柔らか豚肉と、ピーマン、ニンジンの組み合わせは抜群。

「バーミヤンはファミレスなので、味付けも町中華と比べるとマイルドですが、その分、細かい味付けにも気を配っている印象。ピリ辛の調味料も雑に辛いわけではなく、濃厚なうまみを感じることができます」

最後に、野菜めしの王道、リンガーハットの『長崎ちゃんぽん』(標準価格780円)のご紹介。

「本来、高級品であった長崎のちゃんぽんを、大衆向けにアレンジし、庶民の味に近づけた商品で、あっさりとした食後感ですが、しっかり満足できるほど野菜のうまみが濃厚です」

野菜に手が伸びづらい人でも、思わず注文したくなるかも。

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