「めちゃくちゃ貴重」と称賛続々!『はじめの一歩』森川ジョージ「小学生時代のノート漫画」公開でファン歓喜

画像は森川ジョージ氏のX

ボクシング漫画『はじめの一歩』(講談社)の作者で知られる森川ジョージ氏が4月4日、自身のXを更新。小学生から高校生時代にノートに描いていたという漫画を公開して話題を集めている。

この日、森川氏は「段ボールを整理してたら発掘した僕の初漫画」というコメントとともにコメントをつけて4枚の画像を投稿。「初連載。この程度描ければ後に漫画家になれる! という意味で晒します。初連載は50年前、小学三年生の時。それまではてきとうに描いていたけど何故か思いたってコマワリして描きだした漫画。タイトルは『おれは虫だぜ』 主人公が転入してくる。」と、自作の漫画を描いたノートの表紙と、小学3年生のときに描き始めたというノート漫画の内容を公開した。

森川氏はこの投稿の後にも、ちばてつや氏の『ハリスの旋風』の展開をマネしながら漫画を描いていたことや、主人公が野球、サッカー、ボクシングといろいろな部活で活躍するという自作の展開を伝えながら、ノート漫画を掲載。

『おれは虫だぜ』と名付けられたこの漫画は小学3年生から中学生までの長期連載となったらしく、成長するごとにどんどん絵がうまくなっていることが分かるものだった。

6つ目となる最後のポストでは、「自分なりに上手くなったと思う。 このように45年ほど経つと誰でも進歩するので漫画家志望の人は楽しく描き続けましょ。 本当に誰でも上手くなりますよ。 SF漫画も発掘されたのでそれは別のツリーで投下します」と、当時と現在の漫画原稿を並べて投稿。当時を振り返りながら漫画を描く楽しさを伝えた。

3年ごとに明らかにうまくなっている、森川氏の貴重なノート漫画は瞬く間に話題に。投稿を見たファンからは、「これはめちゃくちゃ貴重なものじゃなかろうか。森川先生でも最初の最初は…と思ってたら、中学生時点でこの上手さとセンス…!?」「ただ描くのが大好きだという気持ちが伝わってきます。『やりきる』という節目を何度も味わったのでしょうか。積み重ねの大切さってすごいです」「森川先生は謙遜のつもりで“この程度描ければ”とおっしゃってるんだろうけど、小3でこれは十分すごい」など、たくさんのコメントが寄せられた。

また、これら森川氏の素人時代の漫画に、『炎の転校生』や『アオイホノオ』で知られる漫画家・島本和彦氏も反応。「『この程度描ければ』じゃねーよ…この程度なんて描けねーよ‼︎ しかもジャンル多岐‼︎ バイク出てくるとかノート漫画のレベル超え過ぎてるよ‼︎ 晒しますじゃなくて…なんて言うか…もう…こっちの過去まで潰しに来やがった…って感じだよ‼︎‼︎」と、島本氏らしい称賛の言葉を送った。

森川氏の当時の漫画は、その筆遣いから漫画が大好きだということや、当時好きだった漫画からたくさんの影響を受けていることがうかがえる、どこか心がほっこりするもの。その一方で、継続の大切さや漫画への並々ならぬ情熱も感じ、現在の大人気漫画家になるべくしてなったのだという気さえしてくる。

森川氏がこのノート漫画で伝えたかったことは、漫画を楽しく書き続けることの大切さだろう。漫画家を目指す人にとっては、これ以上ない刺激をくれる投稿となったに違いない。

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