シェルのLNGトレーディング事業、第1四半期は業績大幅悪化へ

Ron Bousso Yadarisa Shabong

[ロンドン 5日 ロイター] - 英石油大手シェルは5日、第1・四半期の液化天然ガス(LNG)トレーディング事業の業績が前四半期比で大幅に悪化するとの見通しを示した。

石油トレーディング事業の業績は前四半期比で大幅に改善する見通しという。

シェルは5月2日に四半期決算を発表する。同社の石油・ガストレーディング事業は世界最大。

第1・四半期のLNGの液化は720万─760万トンになる見通し。昨年第4・四半期は710万トンだった。

関係筋によると、昨年第4・四半期の利益の3分の1近くはLNGトレーディング事業の利益(24億ドル)だった。

シェルは、世界的な需要低迷で打撃を受けている化学事業の赤字が縮小するとも予想。同事業のマージンは1トン当たり151ドルと、前四半期の125ドルから上昇する見通しという。

アルバニアなどでの探査に関連して約6億ドルの評価損を計上するとの見通しも示した。

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